うなぎ辻判のケース②

「ちょっと座って話し聞こか?」と若女将から相談を受けた私はカフェで話を聞いた。

「コロナの影響で一年間ほとんどお客さんが来ていないんです。パートも出てるけど限界があり、もう暖簾を下そうかと思ってます…」

一大事である。なにせ「辻判」は200年も続いている割烹である。飲食店で10年生存率は1%ほどの厳しい世界で200年ってもう凄すぎて尊敬しかない。

その老舗の暖簾を絶対に下ろしてはいけない。確かにコロナの影響で団体による宴会は皆無と言っていいほどなくなった。しかも、田舎はやたらと宴会をする。PTA、自治会、消防団、市の職員、学校の先生etc…。

現に「辻判」は大繁盛していたと聞く。それが、全く来ない。宴会を専門としているので一般のお客さんは元より対象外である。そして、コロナはいつ収まるか見当もつかない。

さて、どうしたものか?でも、私にはその時すぐにアイデアが浮かんだ。

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