原価率について②

前回は原価率についてビジネスの状況や規模によって対応していかなくてはいけないと書きました。今回も原価率についてもう一つの視点についてです。

それは「率」ではなく「額」の問題です。例えば100円の30%は30円ですが、10000円の30%は3000円です。当然ですが「利益額」が違いますよね。10000円の商品を売れば荒利益は7000円です。ところが、100円の商品の荒利益は70円です。

7000円と70円。随分と金額差があります。なので、100円の商品と10000円の商品の原価率が一緒ではおかしくなるのです。

比較的低価格の商品は30%で高価格の商品は40%でも十分に利益が出ます。「利益率」と共に「利益額」も考えて値付けをするお客様にとってお得感を感じていただき顧客満足度を上げることが出来ます。

では、私はどのような値付けをしてきたか?それは、お客様の大多数を占める主婦層であるパートの方に値段を聞いてきました。パンの場合が多いですが。新製品が出来たときにパートの方に試食をしていただき「このパンはいくらやったら買う?」を数人の方に聞いていきます。

その場合、私の想定している価格とはズレが生じることがありますがパートの方の意見を尊重します。

最終的に私のお店の値付けが正しいかどうかは月次の損益計算書や年間の決算書の粗利率をみて判断します。大体今までロスを入れても67%前後に収まっています。

商品によっては40%を超えるものもあれば10%を切るような商品もあります。40%を超える商品はお客様にとってはお買い得でありお値打ち商品でもあるのです。あとはそのバランスです。

そのバランス感覚がうまくいっているかどうかは、決算書の粗利率で判断しているのです。

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