商品価値の話

面白い検証があります。

市島製パン研究所は「山奥のとても分かりにくい場所にポツンとある」「行くのに交通費と時間がかかる」「営業日数が少ない(週3日営業)」「営業時間が短い(ランチのみ)」「行列に並ばないといけない」「席の予約が出来ない」「パンは午前中で売り切れてしまうこともある」「ハンバーガーもいいお値段がする」この条件はお客様にとってはとても不利益な情報です。

では、お客様は来ないのか?いや、たくさん来ていただいております。ここがとても興味深いところです。この現象からお客様の価値観、何を求めているのか?が分析出来ます。

例えば、1年365日24時間営業しているお店はお客様の行く順番からいうと一番最後の順番になります。だっていつでも行けるから。でも、週に1日だけ例えば月曜日しか開いていないお店は今日が月曜だったら「そうだ!あのお店に行こう!今日は開いている」となります。そこに価値観が産まれるのです。

遠くても不便なところにあっても並んでもこのお店の商品が欲しいとなればお客様は来て頂けます。それくらい商品価値を上げる必要があるのです。

では「商品価値」とは?お客様が「商品価値」と判断するのは商品そのものの価値と付加価値です。商品そのもの価値は商品自体が美味しいか?とかですね。では付加価値とは?それはお店の「外観」「内装」「家具」「音楽」「サービス」「食器」「器」「雰囲気」・・・です。

要するにお客様が手に触れるもの、目に付くもの、感じるもの全てです。一つも手が抜けません。付加価値が上がれば商品価値が上がりお会計時に「意外に安い」と感じて頂きまたご来店して頂けるのです。

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