田舎ビジネスの検証①

そんなこんなで無事に丹波市市島町でスタート切った「市島製パン研究所」

ここでの事業にはいろんな私の狙い&実験がありました。

この中でまず実験その1「果たしてこのド田舎でパン&ハンバーガーは売れるの?」について

答えは「想像以上に売れる」でした。これはさすがの私も読み切れませんでした。25年間まあまあ田舎といわれる地域で商売をしてきました。そして、市島町選んだ時には地域の方からも「市島では商売は出来んよ」とか「趣味でやるの?」とか言われてしまう始末ですから不安でした。

チラシ、広告等は一切打たずフェイスブックとインスタグラムのみの告知でオープン当日には長蛇の行列が出来、瞬く間にパンが売れていき1000円以上するハンバーガーがどんどん売れていきます。

それからもその人気は現在まで続き「田舎で行列のできるお店」としてテレビにも5回取り上げられ雑誌も多数掲載していただきました。

そこで私なりに分析してみました。今の時代は情報はネットであふれています。昔はグルメ情報は、雑誌や新聞広告、地域情報誌の情報くらいでした。なので商圏はとても狭くお店から半径3km以内ともいわれていました。

出店場所を探す際にまず候補地から半径3km以内に何世帯が住んでいるか?物件前の通行人人数は?(よくアルバイトを使って通行料調査をしました)とか、学校はどれくらいあるか?競合店は何店舗あり平均客単価はどれくらいか?などを調査して物件を決めたものです。

ところが時代が変わり情報はネット上が主役になったのです。日本国中のグルメ情報が簡単に手に入りブログがでてきてからお店側からの情報だけではなくお客様側からの情報が手に入り、味や店の評価がシビアになり信頼を勝ち取ってきたのです。

そうなるとお客様の対象がお店の半径3km以内から無制限と言っていいくらいに広がったのです。しかも、「いいね」ボタンが欲しいので普通ではなく「ドカ盛」「激辛」「インスタ映え」する商品を次々とお店はメニューに加えてきました。

その集客要素の中に「田舎」「山の中」「わざわざ」「こんなところで」「こんなところまで」が加わったのです。すると「田舎」でやるデメリットがメリットになったのです。もちろん、田舎で商売すれば誰がやってもどんどんお客様が押し寄せる訳ではありません。それなりに「物語」を作り「コンセプト」「尖がり商品」を用意し「映えるスポット」を作らなければなりません。

逆に言うとそれなりに用意すれば田舎で集客する仕組みは作れる訳です。今回の「市島製パン研究所」のケースでは、まず「全くお店がない地域にお店が出来た」「西宮からわざわざ丹波に移住してまでお店を開業した」「こんな山の中でボリュームのある本格的なハンバーガーが食べられる」「素材にこだわっていて北海道産100%で作っているらしい」が物語、コンセプト、尖がりになったのです。

「お客様がお客様を呼んでくれる」仕組みができあがれば繁盛店は出来上がるのです。

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