コンセプトの話①

商品を売るためには「商品の価値」「付加価値」がとても大事というお話しをしました。

そして、お店を始めるときに大事な要素がそのお店の「コンセプト」です。一体どんなお店をしたいのか?お店からのメッセージですね。これをしっかりと掲げて告知し運営していきます。お店の心臓部分と言ってもいいでしょう。

例えば、飲食店をしたい場合。そのお店のコンセプトは?一体どんな路線の商品を提供するのか?高価格で高収入のお客様に響く商品か?もしくはファミリー層に来ていただくように価格設定も低く抑え品数も多く揃えるのか?

そのコンセプト次第でお店の内外装、家具、食器、制服、調度品が変わってきます。コンセプトとお店の見た目が合わないとお客様は馴染みません。

飲食店を起業するときに危険なのは、できるだけ広い客層に来ていただける様なコンセプトを立ててしまうこと。当然、売り上げが多くほしいのでできるだけ広い客層に支持されたい気持ちはわかります。しかし、そうしてしまうとどの客層からも支持されない可能性が多いです。

例えば、カレー屋さんをする場合、一番客層が広いのはカレーの種類も多く辛さも色々と選べるお店です。大手はこれでもたくさんお客様は来て頂けますが個人の小さいお店でこれをやると何の特徴もないお店になってしまいます。そして、メニューの数だけ在庫をし、仕込みの時間も取られ固定費が高くなってしまいます。

私が良くいくとても繁盛しているカレー屋さんはメニューも1種類。着席して聞くのはご飯の量だけ。少々辛めで注文してから3分以内に提供され完食するまで3分もかからない。お店に入ってから何と10分以内にもう出てしまうのだ。

このケースで考えてみよう。このお店のポイントは「メニューが1つしかない」事だ。これは、仕込みが少ない。材料の在庫も少なくて済む。ロスが少なく原価率が圧倒的に良い。お客さんがオーダーを決めやすい。料理の提供時間が早い。辛いカレーなので一気に食べてしまう。結果、回転率が高く少ない客席でも客数を稼げる。結果、狭いお店でできるので家賃が低く固定費を抑えることができる。

という風にメリットしかない。要するにカツカレーやハンバーグカレーを食べたい方はほかの店で食べてくれくらいの潔さが必要です。お店が客層を作るのです。するとこのドンピシャな客層が贔屓にしてくれるのです。

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