起業をする際やすでに事業をされている経営者の方も含めて「最強の経営者」であるべきです。
「最強の経営者」って?財産やお金をたくさん持ってる経営者?いや、違います。最強の経営者は「全く財産を持っていない経営者」です。意外でしょ?これならできそうじゃない?そう、簡単なことなんですよ、
ではなぜ財産を持たない経営者が最強なのか??それを説明します。
事業(飲食店)を経営するのは常にリスクと隣り合わせです。たとえ今が絶好調でも明日はどうなるかわかりません。今世界中を巻き込んでいるコロナ禍がいい例です。こんな世界を誰が予想出来たでしょう?
こんな激動な世界で事業を続けていくのですから、「受け身」の用意は必須です。柔道の受け身は、投げられたときにケガをしないようにする準備です。投げられてもケガを抑える事が出来たら次のチャンスがあります。
事業で言う失敗は「倒産」(閉店)です。その際に借り入れがなくて誰にも迷惑をかけないのならいいですが、大抵の場合は借入残高が残って閉店します。
すると返済する原資も断たれるのですから当然返済出来ません。銀行に返済が出来なくなると「期限の利益」を喪失し、「差押え」されます。「差押え」されるのは「不動産」「預貯金」「車」「保険」「証券」「貴金属類」等です。いわゆる「換価価値」のあるものは差押えされるのです。
差押えしてそれを処分して借入残高に充当しそれでも足らない分は請求され続けます。失敗は誰しもあって避けることが出来ない場合があります。でも家は取られ車も取られ現金もとられたら再生できません。
そこで「もし事業主に差押えされる財産がなかったら」どうでしょう?当然何も取られるものはありません。ここで考えを変えてほしいのは「所有する価値」より「使用できる価値」です。「所有」していなくても「使用」はできるのです。
例えば「不動産」は妻や親族の名義に変更します。「妻」が一番わかりやすいかな?この場合、名義は妻に移りますが家に住むことが出来ます。当然名義が違う訳ですから差押えの対象から外れます。法的には妻は別人格ですから保証人にならない限り支払い義務はありません。
「車」は妻名義かリース契約ですね。本人名義でない限り差押えされません。でも車は乗り続けられます。
保険は名義を妻にするか、掛け捨ての保険にすれば問題ありません。
「預貯金」は差押え前に預金から出金してしまえば取られません。
とにかく事業主の名義をなくせば取られるものがないので、思い切って事業が出来ます。保証人がついていなければ、最悪の場合「自己破産」してまたやり直せばいいのです。