田舎で飲食店や雑貨屋さんをやろうと思った方は、まず物件探しから始めます。そしてインターネットで地域の「空き家バンク」にたどり着くでしょう。空き家バンクとは自治体が管理している空き家情報で表示の仕方、内覧の方法、申込方、相談等はすべて各自治体によって様々です。
当然、自治体によっては充実した内容の空き家バンクでサポートも厚く積極的に案内してくれる自治体もあれば、内容がスカスカの空き家バンクもある。
なので空き家バンクのみの情報で出店を判断するのはとても危険です。必ず空き家バンクに登録の際は、窓口に訪れて担当者と直接話をすることをお勧めします。
特に価格については正確ではありません。空き家バンクの表示価格は高めに設定しているケースが多いです。あまり安い値段を付けると乱買いされる恐れがあります。すべての物件は応相談であることを認識したほうがいいです。
あとは各自治体が用意している補助金・助成金です。これも各自治体によって金額に大きな差があります。市や町が用意している助成金(空き家改修費用の助成金)と県や府が用意している助成金もありその2つを申請することも可能です。
私の場合も、兵庫県から100万円、丹波市から50万円の助成金を受けとりました。店舗付き住宅では事業用と家庭用の境界がはっきりとしておけば利用できるのです。
あと田舎物件で注意しなければいけないのが「浄化槽」です。ようするに下水ですね。下水が繋がっていなければ飲食店をやるには浄化槽をいれないといけません。この浄化槽の取り付けがかなりの負担になります。商業用で不特定多数のお客様のご来店が想定される場合は小さくても50人槽程度の浄化槽が必要になります。その費用は約500万円ほど。トイレに500万円をかけないと営業できないのです。
空き家バンクでの表記は「トイレ/汲み取り」となっているケースは浄化槽が必要です。ただし、下水管との繋ぎこみをしていないだけで物件の前まで下水が来ている場合は繋ぎこみをすればいいので費用はそんなに高額にはなりません。
このような情報は、ネット上では判断できないので必ず担当者に相談してください。
纏めますと、空き家バンクの情報では高くて手が出ないと思っていてもその物件の値段が交渉出来て値引きになり、さらに助成金も使うと数百万円も安くできる場合があるのです。
関西の田舎でご商売を考えている方は、ぜひ私に相談してくださいね。