売上追求、利益追求体質のビジネスに限界を感じもう一度原点に戻り家族だけで田舎の小さいお店をすることを決心した私はまず「どこでするか？」という問題にあたりました。家族で引越しをして事業をするのだから候補地は日本全国と言ってよい。しかし、全く習慣も違う遠いところでは小さい子供を抱えての事業は厳しいだろうと関西一円で候補を絞った。
いろんな所へ出掛けてみたりネットで検索したが、どこもただ「田舎」というだけで心を動かすものがなかった。そうこうしているうちにドンドン年月は経ち、田舎への移住を決めてから数年が経ちました。
そしてある日、神戸で開催されていたファーマーズマーケットに行ったときにある農家と出会った。しかもその農家は野菜ではなく小麦粉を販売していたのだ。
「！？」
ピンときた私はその農家にどこでこの小麦粉を作っているのか？と問うとなんと丹波市というではないか！丹波市なら今の住居から１時間足らずで行ける所だ。灯台下暗しだった。私は小麦粉を購入し圃場を見せてもらうようにお願いした。するとその農家は気軽に歓迎してくれたのだった。
