飲食店をスタートするときに、とても大事なことが「個人事業主か法人か?」の問題です。YouTubeとかネット上でもよく取り上げられている話題ですが、結論から言いますと「絶対に法人化」が私の意見です。
YouTube等では最初は個人事業主で年商が1千万円を超えてきたら法人化するのが節税上有効であるとされている説が多いです。ではなぜ私は法人化がいいと言えるのか?いくつか理由を上げます。
1,資金調達時には法人が有利
この理由が絶対的な理由なんですが、自己資金だけで事業が出来る方は少ないと思いますが、 起業をする際には銀行融資を行います。日本政策銀行であれ民間銀行であれ融資を実行するのに必ずついてくるのが「保証人の設定」です。
これがかなり厄介です。個人事業主の場合は借主は事業主本人、連帯保証人が妻や父親等の親族に頼むことが多いです。たとえ親族であれ絶対に保証人になってはいけません。商売をしていくということはリスクを伴います。いざ!という時にこの保証人に多大いやとんでもない迷惑をかけてしまいます。
そこで法人で借り入れを起こすと借主は法人で連帯保証人が会社代表すなわちあなたです。これなら誰にも迷惑をかけません。自分の失敗は自分でケツを拭けるのです。
融資は人に実行されますので、個人事業主であれ法人であれ面接で決定されるのは一緒ですが保証人が第三者に及ばない点はかなりの差があります。
2,使えるお金の管理が楽
個人事業主の収入は確定申告をして初めて確定されます。毎日商売をやっていて日銭が入ってきますので、ついつい消費しがちです。しかし、確定申告をしてから納税額が決まるので納税分は別に置いとかなくてはいけません。じゃあ、どこまで使えるの?は感覚でしかなくてドキドキします。
法人の場合は代表で会っても役員報酬が発生します。いわゆるお給料ですね。当然、会社から振り込まれる額は社会保険料や源泉徴収を引いた手取り額なので、その範囲でお金を使っても問題ありません。お金の管理がとても楽なのです。
3,使えるお金が増える
法人化にすると経費計上される費用が多くなります。すると会社のお金(売上げ)で使えるお金が増えます。自分の手取り額を使わずに(すべてではない)会社の経費で計上出来たら、報酬を抑えても使えるお金は増えるのです。これも節税上大きくなります。
以上が法人化を勧める私の理由です。こういった事を頭に入れてから判断をしてくださいね。